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魔女メイドのキルケが語る物語。
魔女メイドのキルケが語る物語。
異世界に転生して、魔女の娘として生まれたキルケ。
彼女はある王国の侯爵家の魔女メイドとして、働き始めた。
雇用主と初顔合わせで変わった要望をされます。
その要望を遂行した彼女は後悔するのです。
これは、魔女メイドのキルケが語る物語。
両方に公開しています。感想やブクマしていただけると嬉しいです。
[プロローグ]
ふと、目が覚めると体の自由がきかず、ぼんやりとしか周りが見えない。
女の人がいます。彼女は、私の頭を撫でながら、なにか言葉を紡いでいます。歌っているような、唱えているような。不思議と体がぽかぽかと暖かくなり、心地良い。
彼女に話しかけようと試みましたが、「あっ、あっ、」とか、「おっ」とか、「ぶー」と声が発声するだけで喋ることができないようです。状況を把握できません。不安で涙が出てきてしまいます。声をあげて、泣いてしまいました。
「おぎゃあ〜、おぎゃあ〜、!?」
自分が赤ちゃんになっていたことに気づきます。訳がわかりません。涙も止まりません。ひとしきり泣き、彼女にあやされます。彼女は私の母親のようです。
冷静になってきた頃、お腹が空き、母乳を貰い、ウトウトと眠る。その繰り返す中で「何故このような状況になっているのか」「気づく前は何をしていたのだろう」と考えていてました。
頭の中にちら着く記憶はあります。だけど、ふわふわと浮かんでは消えるのです。
夢をみて、起きたら忘れるような感覚でしょうか。生まれたばかりなのに記憶がある。前の記憶があるのだから、死んだのだろう。死因は、わからないけど。そう結論するのでした。
キルケと名付けられた私はそれから、一族の愛情をもらいながら、健やかに成長していきます。
長編
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